「時間を守れない奴はダメだ」
昔はよくそんな言葉を耳にしました。とはいえ、人にはそれぞれ事情があります。
体調が悪い日もありますし、電車が遅れることもあります。障がい特性や病気によって、時間の管理が苦手な方もいます。
だから「時間を守れない人はダメな人」と端的に発するのはどうかなと。
ただ一方で、「時間を守ることが信頼につながる」というのは事実だと思っています。
先日、出勤している時のことです。横断歩道で止まっていると、信号が青になっても前の車がなかなか発進しません。どうやらスマホを見ていたようです。後ろには数台の車が並び、少しずつ渋滞になっていました。本人からすると数秒のことかもしれません。でも、その数秒によって後ろの人たちの時間も少しずつ奪われています。時間というのは不思議です。お金なら返すことができます。物なら買い直すこともできます。でも、過ぎた時間だけは誰にも返せません。
仕事でも同じです。例えば10時に面接の約束があったとします。
10時ぴったりに来る人。
5分前に来る人。
10分遅れる人。
もちろん、それだけで人間性が決まるわけではありません。しかし、受け取る印象は変わります。
「この人は約束を大切にしているんだな」
そう感じてもらえるからです。能力や経験はすぐには分かりません。でも、時間を守るかどうかは最初の数分で分かります。だからこそ、多くの職場では時間を重視するのだと思います。
とはいえ、私も偉そうなことは言えません。昔 3、4分遅れて大事な商談が破談になったことがあります。
若い頃はギリギリ人間でした。
「まだ大丈夫。」
「あと5分寝れる。」
そう思っているうちに慌てて家を出る。
そして信号に引っ掛かる。地下鉄に乗りこくれる。さらに焦る。そんな経験を何度もしました。今思うと、余裕を持って行動した方が気持ちも楽だったなと思います。
なぜ時間を守るのか。
その理由を理解することだと思っています。時間を守ることは、相手への配慮です。
「あなたとの約束を大切に思っています」というメッセージでもあります。
世の中には、仕事がものすごくできる人もいます。頭の回転が速い人もいます。資格をたくさん持っている人もいます。でも、どんなに能力が高くても、約束を守らない人は少しずつ信頼を失っていきます。
逆に、
「挨拶ができる」
「時間を守る」
「約束を守る」
そんな当たり前のことを積み重ねている人は、周囲から信頼されます。信頼は一日で作られません。だからこそ続けることが難しく、続ける人が信頼されるのだと思います。そうゆう方が遅れた時などは何か事情があると思われますが、常習だと「またか」という印象になります。これも積み重ねの反応です。
小さな積み重ねが、いつの間にか大きなことにつながっていきます。
今日も一日、誰かの時間を大切にできる自分でありたいものです。